本格的な少子高齢社会を迎え、介護・福祉職の需要は年々増加傾向にあります。そんな福祉職の「やりがい」や「大変なこと」を、実際に福祉の職場で働いているひとに聞きました。
4年前、「ハートでする仕事がしたい。笑顔をかってください!」そんな気持ちだけで福祉の職場に飛び込みましたが、資格も経験もない私に満足な仕事ができるはずはありません。そこでヘルパー2級を取得して新たな気持ちで前向きに再スタートしてみたものの、理想ばかりが空回りして、利用者さんに「笑顔」をあげるどころか泣き顔を見せそうになる毎日。目的意識を失いそうになったとき、ある先輩がこんな言葉をかけてくれました。
「大切なのは利用者さんの本当の気持ち。毎日よく観察して変化を見逃さず、よく話しあい、理解してもらって介護させていただく。そんな介護ができたとき、とびっきりの笑顔が返ってくる。」 この言葉を聞いて「人のために何かしてあげたい。笑顔をあげたい。と思っていたのは間違いだった、笑顔をもらっているのは自分の方だったんだ。」と気づきました。
福祉の職場にはいろいろな職員がいて、それぞれの役割があります。皆カラーは違うけれど、『私も1つのカラーになろう!』『もし自分の親が施設に入ったときにしてほしくないことは絶対にしない、そういう介護をさせていただこう!』そういう思いを抱いて仕事と向き合ったとき、利用者さんからは「いつもありがとう」「あなたのおかげで昨晩は安心して眠れたよ」「あなたがいるからリハビリ頑張るよ」という言葉と共に、とびっきりの笑顔が返ってくるようになりました。
お金だけが欲しいなら他にいくらでも仕事はあります。でも今の私は「元気」と「笑顔」をもらうために仕事をしています。「福祉の仕事」だからこんなに元気がもらえるし、頑張れるのです。
学生の頃から福祉に興味を持っていましたが、保育の仕事にも興味があり、どちらにも関われる仕事ではないかと思い障害児施設で働くことを希望しました。障害をもたない子供達の保育では、1日1日めまぐるしい成長ぶりを目の当たりにすることが喜びだと思いますが、障害児と接する生活の中では、日々目に見えて感じる変化は少ないものです。しかしある日突然、昨日までできなかったことができるようになったりすることがあり、そのときの驚きや感動は言葉に表せないほどです。ただ、障害を持った子供達は決して突然に「できる」ようになったのではなく、毎日毎日努力し続けることにより、少しずつ少しずつ目に見えないくらいの成長が蓄積されて、大きな生活の力へと変化していくのです。最初は日々の小さな変化に気づくことができませんでしたが、毎日子供達と過ごしたり、専門的な研修や勉強会を重ねていくうちに、やっとそれを感じ取ることができるようになりました。
子供の持つ可能性は、障害の有無に関係なく偉大で計り知れないものです。その偉大な可能性を引き出すために手を貸してあげることができるのが私たち保育士の仕事なのです。私はこの仕事を誇りに思います。
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