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コウスケさんの望む暮らしを支える法人後見事業 ~府中市社会福祉協議会~

 『本人がこれまでと変わらない生活を送ること』府中市社協で法人後見事業を担当する溝口さんは支援の目標をそう掲げました。

 知的障害と精神障害があるコウスケさん(仮名/50代)はかけはしの利用者でしたが,両親が亡くなり多額の財産を相続することになり,成年後見制度利用への移行を検討することになりました。溝口さんは,関係者と後見移行の必要性を共有し支援体制を整えた後,作業所にも行かずふさぎ込んでいたコウスケさんを訪ねました。「生活が変わるのはいや。これまで通りかけはしで支援してもらいたい」と伝えられ,溝口さんは悩みました。しかし,消費者被害等にも遭っており,やはり成年後見制度による支援が適切と考え,じっくりとわかるように何度も制度や支援について説明しました。少しずつ納得ができたコウスケさんは利用を決意。主治医等の協力を得て,本人申立てにより,司法書士が選任され保佐類型での支援が決定しました。また,かけはしでの支援に次ぐ関わりを継続するために,社協も保佐人となり複数後見で支援を行うことにしました。

 コウスケさんは,不安でしかたなかった相続手続き等が無事終わったことで,ずいぶん落ち着きました。また,溝口さんの勧めもあり溝掃除などの地域の行事にも少しずつ参加するように。コウスケさんのそんな様子に,はじめは「障害者がひとりで生活して大丈夫?」と思案顔だった地域の人たちも,怪しげな業者がうろついていたら社協に連絡をくれたり,溝口さんに「コウくん,毎日がんばって(仕事に)行きようるよ~」と教えてくれたり。さらに,旅行好きなコウスケさんが,旅先で買ったお土産をお世話になっている地域の人たちに渡す姿に,溝口さんは微笑まずにはいられません。コウスケさんが願う変わらない生活が護られ,地域住民の支え合いや関係機関のネットワークの中で自分らしく暮らすことができているのです。

 コウスケさんのように,障害や認知症などの理由で判断能力が不十分になっても,地域での生活を地域で支えること,そこから地域全体の権利擁護や地域福祉の推進につながることをめざす社協の法人後見の取り組みが拡がっています。

問い合せ先 府中市社協 権利擁護センター せせらぎ  ☎0847-47-1294
      広島県社協 生活支援課/あんしんサポートセンターかけはし  ☎082-254-2300

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