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 生活困窮者一人ひとりに寄り添うチーム支援 ~呉市社会福祉協議会~

 呉市社会福祉協議会では,生活困窮者が生活保護を受けることなく自立した生活ができるよう,呉市役所2階「福祉の窓口」で,専門の相談支援員が本人の困りごとを聴き,一人ひとりの状況に寄り添いながら,就労支援や経済的支援等生活全般のサポートを行っています。

 

~支援事例の紹介~

 平成30年7月豪雨災害により,出勤日数が減ったことで減収となり,預金を切り崩して生活していましたが,11月末で解雇となってしまったタカシさん(仮名・60代)。
 両親,姉はすでに他界。他に身寄りもなく,職場以外に地域の人と触れあう機会もなく,やる気も出ず,家の中にゴミがたまるようになり,離職前から生活環境が悪化していました。退職先の上司が心配し,地域包括支援センターに相談したことで「福祉の窓口」へつながりました。
 水道・ガスは止まり,トイレは近くのスーパーへ,お風呂は何日も入っておらず,所持金は数十円。退職の手続きをしておらず,受け取れるはずの退職金や失業給付を受給できておらず,会話もあまりできない状態でした。

 まずは当面の生活費の確保のため,社協が実施する生活福祉資金貸付(被災者支援ための生活費として緊急小口資金特例貸付10万円)を利用しました。
 当時の本人の状態では,滞納分も含めた各種支払い等を自己管理することが難しいと判断し,呉市社協が実施する財産保全・管理サービスを利用し,貸付金10万円を呉市社協が預かり,曜日を決めて毎週,社協職員が自宅に訪問し,1週間ごとに5,000円ずつ手渡すことに。毎回の訪問後,必ず社協内で各事業の担当者が本人の状況と支援について共有しています。
 ライフラインの復旧や退職金,失業給付,国民健康保険への切り替え等各種手続きも,社協職員がすべて同行し,一つひとつ解決に向けて一緒に動きました。
 地域包括支援センターが健康管理のため定期的に訪問し,また民生委員も関わり,日常生活の見守りをしています。タカシさんは浪費することなく,節約しながら日々を生活しており,今は家の中のゴミ片づけを少しずつ始めたところです。また。年金受給の請求が可能であることが判明し,現在申請手続きをすすめており,遡及分の年金で貸付金の一括返済も考えています。

 初回相談時は,ほとんど会話ができなかったタカシさん。社協職員や退職先の上司,民生委員等が関わり,自分の生活の立て直しに向けて,ともに考え解決に取り組むことで,徐々に会話も増え,前向きな姿勢が表れてきました。
 今後は,家の中の環境が整う等生活が落ち着き次第,再就職に向けて就労支援も行う予定です。

 

 呉市社協では,本人の困りごと解決に向けて,社協内外の関係部署・機関の担当者と,本人の状況把握や支援の方針等について,普段から情報共有を心がけ密に連携をとりながら,支援にあたっています。これからも本人に寄り添いながら,一人ひとりの状況に応じて継続的に支援していきます。

 

問合せ先:呉市社会福祉協議会 自立支援グループ TEL(0823)25-3571

       広島県社会福祉協議会 生活支援課 TEL(082)254-3413

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