先輩職員の声 File02 <総務企画課主事>
総務企画課の業務内容
➢県社協の組織力強化(組織体制づくり・人づくり・活動基盤づくり)
・法人の組織運営、事務局職員の人事・労務管理・育成、広報活動(情報発信)
・本会活動事業の予算・決算の統括、資産の管理・運用業務
・福祉施設・事業所従事者を対象とした退職金事業、福利厚生事業の実施
・使用者による障害者虐待相談の受付・対応(広島県障害者権利擁護センター)
・福祉サービス利用者からの苦情相談受付・解決に向けた対応(広島県福祉サービス運営適正化委員会) 等
気持ちと行動に余裕を持って対応できる職員でありたい
所属・職名・取得資格
総務企画課 主事
社会福祉士・精神保健福祉士
配属歴
平成25年1月 | 入職(専任職員採用) |
平成25年1月~平成27年3月 | 地域福祉課 (主な業務内容)・福祉サービス利用援助事業、成年後見事業 |
平成27年4月~平成30年3月 | 生活支援課 (主な業務内容)・福祉サービス利用援助事業、成年後見事業 |
平成30年4月 | 主事採用 |
平成30年4月~令和元年9月 | 地域福祉課 (主な業務内容)・県ボランティアセンター |
令和元年10月~令和3年3月 | 産休・育休 |
令和3年4月~令和4年3月 | 地域福祉課 (主な業務内容)・団体事務(広島県民生委員児童委員協議会) |
令和4年4月~令和5年3月 | 権利擁護課 (主な業務内容)・福祉サービスに関する苦情相談対応 |
令和5年4月~現在 | 現職 |
現在の仕事内容
福祉サービスを利用されている人からの要望や苦情を受け付け、解決に向けた対応を行う「福祉サービス運営適正化委員会」の事務局を担当しています。
主には、「契約どおりにサービスが提供されない」「手続きや費用等について丁寧な説明がない」「職員の言葉に傷ついた」等、福祉施設・事業所には直接言いにくい場合や、福祉施設・事業所に申し入れたけど対応してもらえないなどの相談を受けています。
月によって波はありますが、大体、月平均40~50件程度の相談を対応しています。主に、電話相談が多く、メールでの問合せや来所による相談も対応しています。
本会で対応が可能と判断したケースについては、ご本人から聞いた相談内容をもとに、福祉施設・事業所へ確認・調査等を行い、必要に応じて、弁護士、医師、有識者、行政や相談機関等の専門委員で構成された委員会で解決に向けた対応策を協議・検討します。
本会で対応が困難と判断したケースについては、他の相談支援機関等につないでいます。
また、運営適正化委員会の役割として、苦情受付解決だけでなく、判断能力の低下によって福祉サービスの契約等の手続きやお金の管理が難しくなった人への支援である「福祉サービス利用援助事業(本県では通称かけはし)」の運営監視を行っています。具体的には、かけはしを適正に実施しているかどうか、実施主体である県内23市町社協へ、年に5~6市町ずつ訪問し実施調査を行っています。
運営適正化委員会の事務局業務の他、本会の広報に関する業務なども担当しています。
ある一日のスケジュール
時間 | 主な仕事内容 |
8:30 | 始業 朝礼、メールチェック(苦情の問合せが届いてないか等) 相談受付票のチェック(前日不在時に、他の課員が対応したケースの記録等) |
9:30 | 市町社協への訪問調査(6市町)の連絡調整 電話相談対応 等 |
12:00 | 昼休憩 |
13:00 | 相談対応の事前準備 (予め聞いていた電話内容をもとに関連情報の下調べ等) |
13:30 | 来所相談対応(事前に相談予約あり) |
14:30 | 相談記録作成(他の電話相談対応しながら) 上司と今後の相談対応の検討協議 |
17:30 | 終業(退局) |
職場の雰囲気
仕事の話だけでなく、ちょっとした雑談も含め、会話が多く、和気あいあいとしていて、上司や課のメンバーに話しかけやすい雰囲気があります。いい意味で緊張感なく、雑談のような感じで、「ちょっとこれどう思います?」「これどうしたらいいと思います?」など、とても相談がしやすいです。
また、年休が取りやすい職場です。「年休取りたいけど言いにくいな」といった雰囲気はなく、多くの人が同じ日に休みにはならないように配慮はしますが、自分の仕事のスケジュール管理をきちんとしながら、家庭の用事とか、リフレッシュのために、比較的取りたいときに休みを取ることができています。本会には、1日または半日単位での休みの他、年休20日のうち、5日間分に相当する40時間については、1時間単位での休みを取ることも可能です。銀行や行政窓口の手続き、子どもの学校行事など、ちょっと用事を済ませたいときに、午前または午後の1~2時間を休むことができて、働きやすいと思います。
県社協に就職した理由・きっかけ
福祉関係の大学を卒業後、一般企業に就職し、2年9か月程は営業に携わりました。福祉業界に入る前に、一度、一般企業での経験を積んでおきたいと思ったからです。
福祉業界への転職を考え始めた頃、母校の大学に行き、先生に転職の相談をしたところ、「今、県社協が募集しているよ」と教えていただき、県社協へ応募したのがきっかけです。
学校で学んだ内容しか知らない状態で、県社協に入職しましたが、入ってみたら、実際、ここまで幅広い仕事に携わるとは思ってもみなかったため、驚いたのが率直な思いです。
現在の仕事でうれしかったこと・頑張ったこと
障害関係の福祉サービスを利用されている女性からの相談がありました。今後のサービスについて事業所に相談されたのですが、事業所の窓口担当者や管理者から具体的な説明をしてもらえないので、きちんと文書で回答してほしいとの訴えがありました。
本人から聞いた内容を、事業所へ伝え、事実確認し、事業所には本人が納得できる形で回答していただくよう依頼するということを、何度も繰り返し対応しました。
相談を受けた当初は、事業所の人も文書で回答することに難色を示されていましたが、相談者の意図を何度も丁寧に説明していくと、最終的に相談者に対して直接文書での回答をしてくださいました。
相談者から、「折り合いのつく内容で、自分も区切りをつけることができ、スッキリしました。『これからもよろしくお願いします』と自分の口から事業所へ言うことができました。外部の機関へ相談したことで、事業所からきちんと対応していただけました。本当にありがとうございます」という丁寧なご連絡をいただきました。
県社協は、中間的支援の業務が多く、相談者から直接「ありがとう」と言ってもらえる瞬間が少ないので、とてもうれしかったです。
仕事をするときに心がけていること・大事にしていること
相談対応するときには、まずは、ご本人の置かれている状況や思いをじっくり聴き、「寄り添う姿勢」を大事にしています。相談者から聞いた内容をもとに、事業所に伝え、事実確認をすると、事業所も本人のために最大限の努力をされているケースもあります。双方に誤解や行き違いがある場合もありますので、解決に向けては「中立的な立場」で対応するように心がけています。
また、組織として対応するため、相談ケースはもちろん、業務を進めるうえでは、小まめにホウレンソウを行い、情報共有を大事にするようにしています。
自分が不在のときに、上司や他の職員が対応しやすいように、時間がないときでも、簡単にケースのこと伝えておいたり、一度にたくさんの相談や重たいケースがあったときには、一人で抱え込まないように、すぐに報告するようにしています。また、相談ケースはすべて相談記録を作成するのですが、上司や関わる職員と共有できるよう、箇条書きなど工夫して分かりやすい記録を心がけています。
相談されたご本人に対しても、一緒に仕事をする仲間に対しても、自分自身が気持ちや行動に余裕を持って、冷静に落ち着いて対応できるようにしたいと思っています。
終業後や休日の過ごし方
終業後は、すぐに保育園へ子どもを迎えに行く日もあれば、延長保育を活用して、その時間に食材等の買い物をしてから、子どもの迎えに行って、家に帰ります。そこから、夕飯の支度をして、子どもと一緒にお風呂に入ったりして、早めの就寝を心がけています。
休日は、家で子どもと一緒に過ごすことが多いです。一日中、おままごとに付き合っています。(笑)
志望される皆さんへメッセージ
種別協議会の役員(施設関係者の代表メンバー)や全国レベルで活躍されている講師など、福祉業界をけん引する方々と関わり・つながりを築くことができるのが、県社協の魅力の一つだと思います。現場の実践活動や最先端の知識だったり、さまざまな情報等を得ることができ、とても勉強になります。
さまざまな人や関係機関等の関わりやつながりをつくっていきたい人は、ぜひ県社協で一緒に働いてみませんか。
お問合せ先
総務企画課
所在地:〒732-0816 広島市南区比治山本町12-2 県社会福祉会館1階
電話:082-254-3411
ファクス:082-252-2133
受付時間:平日8時30分~17時30分
※土日祝日・年末年始(12月29日~1月3日)は、お問合せフォームで受け付けます。
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