「待ったなし 守れ 生活のインフラを!」(社福)翁仁会の取組み
2019.04.09 掲載
【取組みの経緯】
府中市上下町にあります(社福)翁仁会の取組みをご紹介します。 ここ数年,上下町では,少子高齢化や,人口減少は加速化しており,そのことが起因して地域に暗い影を落としています。
(社福)翁仁会は,こうした地域の衰退に危機感を感じていました。人口減少は生活インフラにあたる学校だけではなく,病院や福祉施設等の運営や存続の脅威になる事を日々実感しており,地域の資源として,手をこまねいてはいられないという気持ちがありつつも,では,誰と,どんな形で,何をしていいのかが,全く見当がつかない状態でした。
その矢先,平成27年に,地元県立高校の存続の問題がおこりました。「このままではいけない。」と意を決した(社福)翁仁会は,当該高校の教育支援の会として,学校と協働し,存続に向けて次の活動を始めることにしました。
1.学校との連携の中で,課題等の情報共有化
2.学校側が取り組む「デュアル実習※」の生徒の受入
3.福祉人材確保のための出前授業の実施
4.人材確保部会上下支部の取り組みの始まり
5.(社福)翁仁会と学校協働PRになるような情報発信 (上下高校美術部へロゴマークの作成依頼)
6.映画「ケアニン~あなたでよかった~」の上映会の取組み
【活動を踏まえて】 現在2年目を迎えたこの活動は,徐々に同じ思いや志を持つ人達や関係機関と繋がっていきました。(社福)翁仁会は,この取組みを問題解決のための土壌が醸成される一つになったと実感し,また,地域社会に対しても,一定の問題提起や情報発信ができたと感じています。
【今後に向けて】 (社福)翁仁会は,今後も生活インフラを守る観点から,さらに継続して地域社会に対して地域課題に関わる情報発信を行うとともに,地域課題解決のために,(社福)翁仁会が果たすべき役割を検討しています。
※学習と並行して,通年を通して職場実習をすること
高校生対象に福祉の魅力を伝える出前授業
高校生・行政・病院・(社福)翁仁会の検討会